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台湾・嘉義県産のパイナップルを盛りつけた皿を手にする翁章梁知事(右)=2024年7月9日、山口県防府市国衙5丁目、大室一也撮影
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 山口県防府市内の小中学校の給食に9日、台湾・嘉義県産のパイナップル「サトウキビパイン」が提供された。国府中学校(国衙5丁目)には同県の翁章梁知事が訪れ、生徒と一緒に食べてPRした。

 世界の食文化を知ってもらおうと、市教育委員会は月1回程度、市立の中学校で海外の国・地域にちなんだ献立を用意している。この日は全11中学校と一部の小学校で、メニューに台湾の大衆料理の魯肉飯(ルーローハン)とサトウキビパインを提供した。

 翁知事は国府中の3年2組の生徒と一緒に給食を食べ、同行した同県の生産者がパイナップルについて説明した。第11代台湾総督を務めた上山満之進の生誕地や墓所が校区にあることから、市教委が国府中を訪問先に選んだという。クラス総務委員の吉原かのんさん(15)は「甘くてみずみずしく、柔らかくてすごくおいしい」と舌鼓を打っていた。

 翁知事は続いて市役所を訪れ、池田豊市長や日台友好促進山口県議会議員連盟の島田教明県議、パインを手配した丸久(本社・防府市)の関係者らと面会した。翁知事は取材に「生徒たちが『おいしい』と言ってくれたのを聞いてうれしく思った。県と市の友好関係が長く続くことを願っています」と話した。(大室一也)

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